ご挨拶

第41回日本小児皮膚科学会学術大会

会　頭 大嶋 勇成（福井大学医学系部門医学領域小児科学教授）
副会頭 長谷川 稔（福井大学医学系部門医学領域皮膚科学教授）

 第41回日本小児皮膚科学会学術大会を「子どもの成長発達と皮膚」というテーマのもと福井で開催させていただきます。
 子ども達を取り巻く社会環境や生活習慣、医療環境の変化により、小児皮膚科領域で取り扱うべき疾患とその診療における課題も大きく変わりつつあります。予防接種の普及による小児における疾病構造の変化、川崎病や膠原病、自己炎症性疾患に対する生物学的製剤の適応など治療法の変化、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどアレルギー性疾患の管理、小児慢性疾患患者の移行期支援など、我々小児科医・皮膚科医がともに協力しあって解決していかなければならない問題が多数あります。小児期は成長発達期であることから、年齢により成人とは異なる疾患や臨床像が問題となります。また、皮膚疾患自体が子どもの成長発達に影響することを考慮する必要があります。日本小児皮膚科学会は、小児科医と皮膚科医が一堂に会し議論できる数少ない学会といえます。今回の学術大会では、成長発達の観点から皮膚をとりまく諸問題の整理とその解決の糸口を、小児科と皮膚科の両方の意見を出し合い、見つけていければと考えております。
 北陸新幹線は、金沢までしか開通していませんが、金沢福井間は1時間かかりません。また、石川県小松空港からも1時間ほどです。地方開催で、会員の先生方には交通の便でご不便をおかけするかもしれませんが、多数の先生方にご参加いただき、活発な議論が出来ますことを楽しみにしております。是非、北陸、福井の地をお訪ね下さい。